このたびCOHJUでは、2025年6月14日(土)から2025年7月19日(土)まで、藤本純輝の個展「トリやチョウやミツバチや」を開催いたします。
藤本純輝は1997年に三重県に生まれ、京都芸術大学大学院美術工芸領域油画分野を修了し、現在は京都を拠点に活動しています。自ら布を染め、重ね、時には切り裂くことで、絵画に立体感や深みを持たせ、自然の風景や植物の持つ感触、気配などを表現しています。
昨年末の弊Viewing Roomでのご紹介に続き、弊廊では初の個展となります。100号から120号の大作を中心に、新作15点余りを展示いたします。この機会にぜひご高覧いただけますと幸いです。
ARTIST STATMENT
森のざわざわや抜けていく風、草花をやさしく包む淡い陽光や空気の感触・気配を描き、展示空間に景色の追体験を作り出そうとしています。
描く風景やモチーフの特性と素材の質感を互いに補完し合うように、素材を慎重に選び、手を加えることを大切にしています。特に支持体としての布に焦点を当て、その荒さや細やかさを活かして、柔らかな光や空気の流れを表現してきました。また、布地をあえて露出させることで、物理的な奥行きを持つ絵画空間を生み出し、日光に照らされた花畑や、木々が重なり合う光景を描いています。
絵の支持体には一般的なキャンバスではなく、手芸などで用いられるきめの細かいリネン生地を使用しています。支持体の布そのものに細やかな空気の通り道があり、画面の奥、左右への空間の広がりを生み出しま す。また、剥き出された布は画面に物理的に画面の外に飛び出し、草花が太陽光に照らされ影を落とすように、絵画空間に影を作り出します。本来、嘘の空間を作り出す絵画というものに対して、嘘のない、実際の空間に物体として存在しているものとして、物理的な前後、遠近を持った絵画空間の創出を試みています。
やわらかでキメの細やかな布を重ねたり、剥き出すことで浮かび上がる花や草木の様相は、花や花をとりまく光・空気のたしかな気配を創出します。
INFORMATION
藤本純輝 個展 「トリやチョウやミツバチや」
会期:2025年6月14日 (土) - 7月19日 (土)
レセプション:6月14日 (土) PM5:00-7:00
開廊:火曜 - 土曜 PM1:00-6:00
閉廊:日・月・祝日
会場:COHJU
住所:604-0981 京都市中京区毘沙門町557江寿ビル1F
TEL:075 256 4707
Email: contact@cohju.co.jp