土取郁香は親密な二人の姿を描く「I and You」、風景から色や形といった要素を抽出した「a scene」など、高度に抽象化されたモチーフをベースに、ラッカースプレーなどを用いた唯一無二の空気感を放つ絵画が注目を浴びています。作品の中で人や物を分つそれぞれの線は曖昧に描かれており、そのおぼろげな境界線はどれだけ寄り添っても触れることのできない物事の核心のように、自己と他者の関係性を浮き彫りにしています。

 

土取郁香は1995年兵庫県生まれ。

2020年に京都芸術大学大学院修士課程を修了し、現在は京都を拠点に活動をしています。

 

第38期国際瀧冨士美術賞優秀賞 (2017) や京都造形芸術大学修了展大学院賞 (2020) など、国内の数々のアワードで入賞し、近年に開催された展覧会では完売が続くなど、多くのコレクターの注目を集めています。