Eternal Memories: Fuyuki Kanai|Tomoki Kodama

6 March - 17 April 2021

 COHJU contemporary art は2021年3月6日から東京を拠点に活動する二名の作家、カナイフユキ、小玉智輝による 二人展「Eternal Memories」を開催いたします。

 

 カナイフユキは個人的な体験と政治的な問題を交差させ、あらゆるクィアネスを掬いあげて提示することをモットーに、イラストレーターやコミック作家として活動しています。2015年から2017年にかけて制作した3冊 のZINE、『HOME』・『WAY』・『LONG』を一冊にまとめた『LONG WAY HOME』を2018年に刊行。近年では小説や雑誌へも作品を寄稿しており、マルチな活動で注目を浴びています。
 パステル調の淡い色使いと柔らかな線で描かれる人物たちは、どこか物憂げで不安や不信を帯びた目をしています。大きな社会のシステムからこぼれ落ちてしまった人々の存在を、作品を介して浮き彫りにすることで、弱さや異質なものを排除する社会通念への警鐘を鳴らしています。

 

 小玉智輝は高校を中退後、画家を目指すべく2016年に上京し、美術家・梅津庸一氏が主宰する私塾パープルーム予備校の第三期生として活動を開始します。2017年より東京をメインに数々の展示を開催する一方、ファッションブランドとのコラボレーションなども展開してきました。

 私たちが自己のアイデンティティを形成する過程は、「他者」のアイデンティティを認識・比較しながらコピー、再編集する作業といっても過言ではありません。小玉の作品は、SNSや様々なメディアを通じて日々消費されるイメージや記号を分解・結合し、またそこに言葉や精神性を落とし込むことで、オリジナリティを模索し葛藤する現代に生きる人間の内面を、多彩な色遣いで生々しく描き出します。

 

 「Eternal Memories」と題した本展では、友人などの身近な人との関係性や思い出をテーマに、二人の作家が異なるアプローチから制作した作品を発表いたします。未曾有の感染症により他者との物理的な距離が広がる現在において、身近な人との繋がりを再認識する機会となれば幸いです。